業務用の製氷機は、止め方で扱いが変わります|水と氷を抜く順番、査定を呼ぶタイミング

閉店の厨房整理では、冷蔵庫もコールドテーブルも「電源を落として、あとは運び出すだけ」で話が進みます。製氷機だけが、電源を落とした時点では終わりません。

中に水が残っているからです。貯氷庫には氷があり、製氷ユニットには給水の水が残り、排水口は床の配管につながっています。止めたあとに何をしたかで、査定の見え方も、運び出しの手間も変わります。

そして順番を間違えると、もう見せられないものが出てきます。

電気と水を止める前に、査定を呼んでください

製氷機の価値は、年式とメーカーと能力(日産何kgか)でおおよそ決まります。ここまでは銘板を見れば分かります。分からないのは「今も実際に氷ができるか」です。

そして製氷機は、その場で電源を入れても、すぐには証明できません。 給水から製氷サイクルが一巡して氷が落ちるまで、ある程度の時間がかかる機械だからです。冷蔵庫のように「扉を開けて冷えている」で済みません。

つまり、電気と水道を解約したあとに査定を呼ぶと、製氷機はほぼ確実に「動作未確認」として見られます。 機器の状態が悪いわけではないのに、確認できないという理由で評価が下がる形です。

  • 水道を先に止めると、給水できないので製氷そのものが試せません
  • 電気(とくに三相200Vの動力契約)を先に止めると、通電すらできません
  • 一度止めて時間が経った機械は、再通電しても立ち上がりが安定しないことがあります

査定で不利になる要因の全体は厨房機器の査定額を下げてしまう要因に、ライフラインを止める順番は閉店時のライフライン解約にまとめています。製氷機がある店では、この順番の影響がいちばん大きく出ます。

衛生機器として見られるので、内部の汚れが響きます

製氷機は「冷やす機械」であると同時に、口に入るものを作る機械です。中古で買う側も、そこを見ます。

見られるのは、性能よりも先に水まわりの状態です。

見られる場所なぜ見られるか
貯氷庫の内側カビ・ぬめり・水垢が残っていると、清掃で落ちるのか判断できません
製氷皿・蒸発器まわりスケール(水の成分の固着)は製氷能力そのものを落とします
給水の経路浄水カートリッジを交換せずに使っていた期間が長いと、内部に影響が出ます
排水まわりの臭い排水経路に残った水が腐ると、清掃前提でも敬遠されます

「動くけれど中が汚れている」は、製氷機では「動かない」に近い扱いになります。 閉店の直前は掃除の手が回らない時期ですが、査定を呼ぶ前に貯氷庫の内側だけでも拭いておくと、見え方が変わります。

撮っておく写真の枚数と角度は買取査定の前に撮っておきたい写真で整理しています。製氷機は前面パネルを外した内側まで撮れると、やり取りが一往復減ります。

止めるときは、氷と水を抜くまでが一続きです

査定と引き取り先が決まったら、いよいよ停止です。ここで電源を落として終わりにしないでください。

  1. 製氷を停止する。 貯氷庫に氷を作らせない状態にします
  2. 貯氷庫の氷をすべて出す。 残したまま電源を切ると、庫内で溶けて水になります
  3. 給水を止める。 製氷機の手前にある止水栓を閉めます
  4. 機内と貯氷庫の水を排水する。 機種ごとに水抜きの手順が決まっています
  5. 扉を開けたまま乾かす。 閉めきると内部に湿気がこもり、カビが出ます
  6. 最後に電源を落とす

順番を逆にすると何が起きるかは単純で、運び出すときに水が出ます。 台車に載せた製氷機から床へ水が垂れる、エレベーターの中で漏れる、トラックの荷台で他の機器を濡らす。引き取り側から「水抜きがされていない」と言われて、その場で作業が止まることがあります。

注意: 水抜きの具体的な手順は機種ごとに違います。取扱説明書、または銘板の型番で調べたメーカーの案内に従ってください。 手順が分からないまま内部を開けると、部品を傷めることがあります。

給水側についているものは、製氷機とは別の契約かもしれません

製氷機の手前には、ほぼ必ず何かが付いています。浄水器、あるいは軟水器です。 水の成分をそのまま通すとスケールが早く付くため、飲食店ではセットで導入されているのが普通です。

ここが見落とされます。この浄水器・軟水器が、製氷機と同じ持ち物とは限りません。

  • カートリッジ交換のメンテナンス契約が別に走っていることがあります。 機械本体を引き払っても、契約だけが残ります
  • リースや貸与のことがあります。 その場合は返却が要ります
  • 製氷機を売っても、浄水器は置いていくことになる(あるいはその逆)という分かれ方をします

閉店の連絡先を洗い出すときに、「製氷機」ではなく「製氷機まわり」で一度数えてください。 毎月の引き落としや請求書に、本体とは別の項目で出ていることがあります。所有がリース・貸与・自己資産のどれかで扱いが変わる点は業務用食器洗浄機は、閉店のときだけ扱いが違いますと同じ構図です。

撤去費は「1台」では決まりません

製氷機の撤去見積もりで想定とずれるのは、たいてい次の3つです。

① 2段構成かどうか。 大型機は製氷ユニットと貯氷庫が別体で、上下に重ねて据えてあります。見た目は1台でも、外すときは2つです。分けて下ろす手間がかかります。

② 据えた順番。 大型の製氷機は、内装や什器を作る前に先に運び込まれていることがあります。この場合、そのままでは外へ出ません。 周囲を一部壊すか、機械を分解するかになり、費用も工程も変わります。搬出経路が金額を決める仕組みは厨房機器は「売れるか」より先に「出せるか」で説明しています。

③ 給排水と電源の切り離し。 給水の止水、排水口の閉塞、三相200Vの電源の切り離し。壁や分電盤からの配線を外して端を処理するのは、電気工事士の作業です(機器の端子のねじ止めやコードの差込み接続そのものは、電気工事士法施行令第1条の「軽微な工事」)。コンセントに差すだけの機種でなければ、撤去業者に電気工事の手配まで含めて頼んでください。

下見のときに見てもらうのは、機械の大きさではなく、この3点です。 「製氷機1台」と伝えただけの見積もりは、現場で変わります。

捨てる場合は、フロンの回収が先にあります

引き取り先が決まらず廃棄に回す場合、製氷機は冷媒(フロン類)を使う機器なので、壊して捨てる前に冷媒を抜く工程が法令で定められています。これは推奨ではなく廃棄する側の義務で、記録の保存も関わります。

詳しくは業務用の冷蔵庫・製氷機は、捨てる前にフロンの回収が要りますをご覧ください。売って次の店で使われる場合は廃棄ではないため、この工程は発生しません。 売却と廃棄で扱いが分かれる代表例です。

機器全体の出口の整理は厨房機器の処分方法は4つしかないが全体像になります。

決める順番

  1. 電気・水道を止める前に、買取の査定を呼ぶ(製氷を実際に見せられるのはこの時点まで)
  2. 査定前に貯氷庫の内側を拭く。衛生機器として見られます
  3. 給水側の浄水器・軟水器の契約を確認する(本体と別契約のことがあります)
  4. 引き取り先が決まったら、製氷停止 → 氷を出す → 止水 → 排水 → 乾燥 → 電源オフ の順で止める
  5. 下見で「2段構成か・先に据えられていないか・電源は三相か」を見てもらう
  6. 廃棄に回る場合だけ、フロン回収を含む見積もりにする

1番が最初なのは、あとから取り返せないのがここだけだからです。掃除も契約確認も撤去の段取りも、順番を前後させてもやり直せます。一度ライフラインを解約すると、製氷機が動くところを見せるには、再開栓と再通電の手配からやり直しになります。

まとめ

  • 製氷機は、電源を落とした時点では片づきません。 水と氷が残ります
  • 電気・水道を止める前に査定を呼んでください。 止めたあとは「動作未確認」になります
  • 衛生機器として内部の汚れが響きます。 貯氷庫の内側は査定前に拭く
  • 手前の浄水器・軟水器は、別の契約のことがあります。 本体と一緒に数えない
  • 止めるときは、製氷停止 → 氷を出す → 止水 → 排水 → 乾燥 → 電源オフ。 逆にすると運び出しで水が出ます
  • 撤去費が変わるのは、2段構成・据えた順番・電源と給排水の切り離しの3点です

型番や水抜きの手順が分からないときは、銘板の写真を撮って、複数の買取業者や撤去業者に同じ条件で確認してください。 条件を揃えて聞き直すだけで、金額と段取りの差が読めるようになります。

閉店・移転で手放す備品、
売り方は2つから選べます

数点だけ・高く売りたい

自分で出品する

閉店・移転の備品が集まるマーケット「閉店市場」に、スマホで撮って数分で掲載。掲載は無料、売れたときだけ販売手数料15%。掲載前に運営が内容を確認します。

閉店市場に出品する →

10点以上・お店一式

まとめて引き取りの相談

厨房機器・テーブル・椅子などをまとめて手放したい方の相談窓口です。点数や時期をお知らせいただければ、進め方をご連絡します。相談は無料です。

まとめて相談する →
閉店・移転のお品物、LINEで写真を送るだけで買取査定
厨房機器・什器・備品など、1点からお店まるごとまで。
営業時間内なら当日中にお返事します。
LINEで買取を申し込む(無料)
LINE友だち追加QRコード
スマホで読み取り
LINE公式アカウント「閉店・移転買取窓口」が開きます
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次